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ヴィンテージ家具は、資産になり得るのか。僕なりの考え方

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ヴィンテージ家具は、資産になり得るのか。僕なりの考え方

この記事を書き進める前に、先ずは、タグボートさんの記事のご紹介したいと思います。

TAGBOAT アート・コレクションとしての資産形成
http://www.tagboat.com/wp/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%B3%87%E7%94%A3%E5%BD%A2%E6%88%90/

実際に、モダン家具でも似た側面があるように思います。もちろん、モダン以前の家具にも、資産価値があり、オークションハウスなどでも取り扱われています。わたしの守備範囲外になりますので、こちらで記載するのは、モダンの中でも1960年代以降の話として記していきたいと考えます。

さて、ここ数年イームズをはじめアメリカのヴィンテージ家具、ウェグナーをはじめとするヴィンテージ北欧家具の価格も定着どころか毎年上がって来ていると思います。新品の値も上がれば、ヴィンテージ市場も上がる。どちらが先かは分かりませんが、双方に反応しています。そのはじまりは、私の感覚的だと、特に2000年頃からです。
日本ではイームズブームのど真ん中の頃ですね。1995年が最初の始まりで、2000年あたりまで、街の空気感もプラスチックのようなポップなものでした。古本屋で、過去のファッション誌やインテイリア誌を覗いていただくと、なんとなく伝わると思います。

当時の日本は、まだまだイームズブーム全盛でしたが、実際には外国ではシェルチェアもまだまだ安価に買える時代でした。北欧家具はブーム以前でしたから、ヤコブセンにしろ、ウェグナーにしろ、レアな個体でも探せば安価に買える時代だったと思います。
当時は家具にお金を掛けられる身分ではなかったのすが、ISDN回線を通じて外国のサイトをチェックしていたものです。

「なんだ、この価格差!」なーんって、感じていました。

ちょうど20年くらい前の話ですね、長いのか短いのか。私はその当時に国内で買い求めた家具類も、買ったときと同じくらいのお金(具体的には6〜8割の額)になったので、商売っ気のある方なら、ヤフオクにでも出せばプラスになることでしょう。
買って使って、傷が出来ても、多少の痛み位なら現在でも取引が出来てしまうというわけです。
作品によっては3倍でも売れるものもあると思いますよ。
なので、「資産になり得る」それが先ずは結論です。株や為替と違って換金に時間が掛かる場合も多いですが、お金になります。預金をするよりお気に入りの家具を求めてみるのも、よいかもしれません。

というのは、2000年と今を比べたときの話です。

現時点では、未来のことを予見しながら買わなければ、大切なお金のことですから、資産にも変動が生じることでしょう。

国内でヴィンテージの椅子を10万円で買った。しかし、世界では1万円の価値しかなかった。
輸送コストや、当然商売ですから、利ざやの話でもあると思います。良し悪しの話ではありません。然るべき話です。
なので、視点を世界の相場や、未来の視点とで合わせて考えていく必要があると考えます。

デザインプロダクトを資産や投資としての側面で判断するのは、あまり好まないのが本音ですが、(サビ・傷・欠け、実際はあまり気にしていませんので、そういった個体は基本的に手元に残っています。苦笑)好きか嫌いか、また、欲しいのか、買うにしても、売って欲しい人や、譲ってほしい人から手にするようにしています。

先ずは基本的な話として、デザインプロダクトには、言わずもがな、「デザイナーの存在」があります。
誰がデザインしたのか、非常に重要です。そして、どこのメーカー(工房)で制作されたのか。とっても重要になります。
同じヴィンテージでも相場が雲泥の差が出ます。そして状態も大切です。

1つ1つ詳細に書き記していきたいのですが、ここからは記事を再編することもお約束しながら、書き進めさせてください。

国内では北欧家具といえば、ハンス・j・ウェグナーの名前をよく耳にすると思います。このデザイナーだと、どの作品でも高価で取引されているの?当然ですが、違います。名前があればOKなんて世界ではありません。
気になる作品があれば、外国のオークションハウスwright20 https://www.wright20.com/ で、過去のデータで調べてみるのも一考です。同時にメーカー(工房)の記載も確認をされてみてください。制作年代は非常に重要です。
手仕事で作られていた頃のものと、マシンが導入されてからの作品とでは、玄人目では「雰囲気」と表現する方も多くいますが、オーラが異なります。なんだよ、オーラって!って話ですが、並べると「違う」ということが分かります。
籐張りの質感さえことなるでしょう。

現代に復刻された作品の方が完成度も高く、状態がよいなんてこともしばしばありますが、オークションハウスで取り扱われ、資産価値のあるものは、概ね、ヴィンテージの作品です。

デザイナーの生前・死後(ビフォーとアフター)とで、作品の価値が変わることもしばしばです。
詳細を記載することは、とても長くなるのですが、生前は、そのデザイナー本人のOK!がないことには、市場で商品が発売されることはできません。※揉め事の原因になった話もありますが、ここでは記さないことにします。
アフターの作品で意匠に変化があるのもしばしばです、アルネ・ヤコブセンがデザインしたアントチェアもそのひとつです。
生前はあんなカラフルなものも売っていませんでした。虹色の話も次回以降で書きますかね。

では、資産になり得る作品は何!?ってお話

当然ですが、経済と同様に「需要と供給」のバランスがあります。

コレクターなら珍しい個体は手にしたいでしょう。2人欲しい人が現れれば、価格は上がります。あたりまえです。
状態のよいものと悪いものがあれば、先ずは良い方を求めたいでしょう。
LAST1の価格も上がります。売れ残りという訳にはいきません。

同時に視野は日本だけでなく外国に向けるべきでしょう。
ですので、国内での相場はあまり当てになりません。

珍しくて個体数の少ないもの。エディションもの(限定品)だったりすると、コレクターやマニアには堪らないことでしょう。
マニアックな人の了見は国内外で変わりませんから。良いものをいかに安く。出物の情報は、世界中の人は誰よりも先に手にしたいものです。倉俣さんの作品の情報をほしいと言われた方だけでも、のべ100人くらいは受けたと思います。

お金が余っていて、糸目もつけなければ、話は別ですが、現時点で手にすることも難しい作家、代表的なデザイナーで言うと、プルーヴェもその一人でしょう。本物・偽物のジャッジも非常にシビアです。
迂闊に購入してしまうと、手放す際に困るなんてこともしばしばです。私も本物か偽物かジャッジが分かれ、手元に残った作品がありますので、ご注意ください。略歴というか所有歴は非常に重要です。どこで手にしたものなのか。
オークションハウスも略歴の怪しい作品は嫌います。

誰もが欲しがるデザイナーのプロダクトで、出処がしっかりしていて、略歴も安心でき、しかも、その店舗の為にデザインされた特別な作品だったりすると、その時点で資産でしょう。もしかすると、世界中の美術館も手をあげて、いや、喉から手が出ているかもしれませんね。

まぁ、そのような作品は通常は一般には買うことが、なかなか難しいものですから、とかいいつつも、
ヤフオクなど小まめにチェックしていると、たまーに出てきますので、しっかりアラートしていく必要がありそうです。
以前は細かく調べていたのですが、中々手間ですから、時間の許す方はぜひとも調べてください。

何が流行るの?次に来るの?なんて話

当然、流行り廃りはありますが、アートや車でも家柄でもそうですが、系譜。文脈が存在します。
デザイナーに師事していた、影響を受けている、今も健在!なーんて人は要注目でしょう。

当たることも、外れることもありますが、色々な視点を組み合わせて考えていくと、これは買いだなぁ。狙い目だなぁ。なーんってことも、よくあります。
わたしも、たまに、そうやって先を走って買うことができた作品もあります。

今時分はギャラリストやコレクターやディーラーも熱心にヤフオクなどのオークションをチェックしているので、結構値段が釣り上がりますが、予算と度胸があれば、落として所有してみるのも良いかもしれませんね。

多少使用しても、手離れが良さそうです。

ざっくり要約すると、先ずは2点です。

1.文脈を知ること
2.出処をチェックすること

出処は国内外はもちろんですが、オークションハウスで買ったり、コレクターから直接買う場合を除いては、まずは国内から排出される作品の動向は気にかけるべきです。

実際は、中古のリサイクル店やギャラリー、ディーラーなどで、早くに押さえられるケースがほとんどですが、
チャンスは転がっています。そして彼らが手放す際の2ndハンドの市場も重要な位置にあります。
馴染みの中古店やディーラーとは仲良くしていた方が懸命だと思います。

一応、ここまでがザックリとした僕なりの考え方です。

ヴィンテージ家具を取り扱う身として、作品自体の魅力や佇まいが好きで、その中から選び、お客様に提案していましたが、ここ最近は、ファッションと同様に、時代感の組み合わせに興味が移っています。

ファッションでもスタイリストがいるように、インテリアにも内装デザイナーがいます。
現在活躍されている方はもちろんですが、過去に目を向けると、素晴らしい、まさに目から鱗が落ちるデザイナーやコーディネーターがいます。書籍を見るだけで、時間はいかようにも過ぎていきます。

「ものも頭も使ってナンボ!」そうやって数年間、ブログなどでも買いてきましたが、大切に扱うことは勿論、現代を生きている身ですから、組み合わせを大切に、将来的に資産になり得るであろう、作品も少なからず、所有していくことも大切なように考えています。

時代を組み合わせてみたり、国や地域のプロダクトを混ぜてみたり、手仕事とマシンメイドの作品を同居させたり、空間の質感を楽しむこともまた、資産としての一面同様に大切にしたいものです。

ご意見などお気軽にください。