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ヴィンテージ家具を選ぶ際に気をつけたい、椅子とテーブルの高さについて

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食卓、趣味の作業台、子供の「リビング学習」の机にもなって暮らしの中心となるテーブルの高さは、61cmがベストであると、とある記事で目にしました。それは日本で販売されている多くのテーブルよりも10cmも低く、また椅子も座面までの高さは37cm前後、座面も広いものを推奨されていました。

昨日は博多に行く予定があったので、リニューアルした無印良品に立ち寄ったのですが、そこに陳列されていたテーブルの高さは70cm。現在多くのメーカが販売している標準値です。
靴を履いたままでの、高さの確認でしたので、椅子とテーブルの関係が曖昧になるのですが、私はストレスがない高さだと感じます。しかし普段行くレストランと比べると70cmは低いな、という印象です。

適切な高さを知ることは、いまの私の興味のひとつです。
ちなみに私の好きなテーブルの高さは、67cmです。差尺は、25cmです。
この数センチで日頃のストレスが随分と軽減されるので、家具を選ぶ際は気に掛けておきたいポイントだと考えています。

また、輸入住宅メーカーの住宅の天井は、270cm~300cmなんて高さもありますが、日本人の体形や身長からみれば天井高は240cmが妥当であると私の友人の建築家はよく口にします。ちなみに、240cm以上の天井高になると構造材も値上がりし、内装や斜線制限などの法的な問題も出てくるそうです。

天井高が240cmでテーブルの高さが61cmの関係だと空間が広々として使えるのですが、現在その高さのテーブルを探すとなると、制作する以外には困難な状況なため、使用感を確かめる術は難しいのですが、想像するところ、椅子との関係、差尺のことも考えると、今度は椅子を探すのにも一苦労しそうです。

椅子の高さが低くなると、立ったり座ったりの負担も大きくなるため、年輪を重ねると辛いと感じます。
ヴィンテージの家具を選ぶ際の基準として大切に考えていきたいし、みなさまにお伝えしたいです。

ミッドセンチュリー期の椅子が好きな私は、現行品を選ばない、値段以外の理由の一つに、製品の高さのことがあります。昔のデンマーク人の身長は、現在の日本人の高さと同じくらいだと耳にしたことがあります。

人間の各所の大きさやサイズから、道具や家具も使い勝手のよいサイズに設計されるため、ヴィンテージ品は意外と今の日本人にとって、日常生活で使いやすかったりします。現行品のサイズが大きくなっているのは、今の欧米人の標準的な体格に合わせているからです。
そのため、多くの日本人には合わないサイズになっていると私は感じます。

近年ではハンス・J・ウェグナーのデザインしたYチェアも、ポール・ケアホルムがデザインをしたPK1もサイズが見直されました。もちろん、椅子の背も高くなりますので、作品のバランスとしては整うというメリットもあります。鑑賞にはいいのかも知れません?

しかしながら次に選ぶべきテーブルを探すとなると、高さのことも踏まえながら考えると一筋縄では行きません。お気に入りのヴィンテージ作品を探して、足を短くして使用することも考えるのですが、それだとテーブル作品がもつバランスが崩れてしまいます。値段的な価値も下がります。
困りました。でも面白いです。

フランス人の建築家、ル・コルビジェが、人体の寸法と黄金比から作った建造物の基準寸法の数列である。フランス語のmodule(モジュール・寸法)とSection d’or(黄金分割)から作ったル・コルビュジエによる造語である、Modulor(モジュロール)や、椅子研究家の織田憲嗣氏や、島崎 信氏の講演会でもモノの高さと使い勝手について耳にしたことがあります。

見た目が好きという気持ちで選ぶことも忘れてはいけませんが、寸法をしっかりと確認することは、10年先も愛用していくためにも、とても大切なことだと思います。これから日常で愛用するための椅子、アームの有無、座面の高さ。テーブルも脚の付く位置。この視点でのモノ選びをすることも、楽しいですものです。

時流の流れを感じると、モノを所有することを少々悪いことのような気がするときがあります。
物事の良し悪しは自分の頭や気持ちで決めて問題ないと考えるのですが、闇雲に収集するのも違うように感じ始めています。
それは道具の機能面でのことやリセールバリューのことも考えるからです。

2019年のゴールデンウィークを終え、少し前に記事を書くべきだったかなと反省もしていますが、皆さまも自分の道具選びとして、使っていて心地がよいと感じるサイズを見つめ直してみてはいかがでしょうか?