
先日、このような内容のご質問を頂戴しました。
【質問】海外オークションハウスから作品を購入したいが、送料が高い。
金額については人それぞれの価値観によるものですから、一概には言えませんが、場合によっては作品の購入金額以上の輸送費用になることもしばしばあります。私もあります。
本当に欲しいと思う作品だからこそ、輸送費については、仕方のないことだと思います。
個人で現地まで出向いて、梱包したり、発送の手続きを行ったりする手間暇を考えると、日本からメールや電話のやり取りだけで、シッパーが動いていただけることを考えると、感謝の気持ちしかありませんから。
ヴィンテージ家具販売員のサイトを運用して8年が経過します。年に数回はヴィンテージ家具の商品以外の質問の中に、取引先や仕入れ方法、今回のようなオークションハウスからの輸入方法などについて質問をいただきます。
都度返事はしてきたものの、私自身にメリットがないことを理由に、今後は個別の対応を控えようかと考えています。
万が一、私のアドバイスで、質問者様の大切なお金を失うことがあったり、例えば、輸入における、おすすめのシッパーを紹介した場合でも、トラブルはつきもの。万が一の厄介事は、おそらくお互いに良い思いは残さないと考えます。
私の考えるヴィンテージアイテムは「ご縁」です。ご縁という言葉は、あまり好きではありませんが、人間関係の繋がり。大切なことはいつも「気持ち」だと考えています。何事にも敬意を払うことを大切にしています。
商品の状態を正確には確認のできない、2020年のヴィンテージアイテムのオンラインショッピングでは、購入までには、多少の度胸も必要。場合によっては2か月分のお給料を、ビットしたりすることもありますから、作品が無事に手元に届くまでにヒヤヒヤとするものです。その分、手に入ったときの想いは格別。笑
最近感じることは、ヴィンテージ家具の文脈の見直しと各国での作品やデザイナーに対する歪です。いままでは均一だったのですが、具体的にはヨーロッパのオークションハウスで落札されたAというアイテムがあります。次にアメリカ大陸で同じデザインのアイテムが出品された場合は、ヨーロッパの落札価格をエスティメート価格にされる場合が多い。ですが、様々な要素で、その歪が生まれることがあります。私も最近になって気づきました。
儲かるネタだ!と考えつつも、ヴィンテージ家具を管理するための倉庫の関係や、あまり欲を出すのもよくないと思っていて、静観しています。情報がお金になったらなぁ。とも心のどこかでは思っていますが、お金のために売買をしているというよりは、作品を通じて、喜んでいただけたり、出会いの方に魅力を感じているため、経験値として、嗜みとしてヴィンテージ家具販売員を続けています。
皆さんは最近は素敵なヴィンテージアイテムとの出会いはありましたか?
私は、、、とここで記載をすると、面白みに欠けそうなので、決して秘密というわけではありませんが、もし出会う機会があったら、気兼ねなく質問ください。笑